1型と2型がある糖尿病の治療方法

糖尿病には1型と2型があり、1型は膵臓の障害によりインスリンが形成できないことで発症します。一方の2型は、食べすぎや運動不足、ストレス等から発症する生活習慣病で、日本では糖尿病患者の多くが2型になります。

糖尿病は初期症状がほとんどみられないことから、気づいた時には悪化していることも多い病気です。また、慢性化すると網膜症による視力低下や糖尿病腎症などの合併症を発症することもあるため、早めの治療が何よりも大切です。
最初に医師や看護師から生活改善の方法や食事のコントロールの仕方を学び、その後一定の実践期間を経てから薬剤治療を開始することが多いです。薬剤は患者の状態により、食後血糖値を抑える薬、インスリン分泌促進剤、糖を尿中に出す薬などから医師が選択し、その後の状態によっては変更しながら使用していきます。

1型糖尿病ではインスリン注射が治療の中心になり、2型では食事療法と運動療法を中心にして治療を進めていきます。ただし、どちらの場合もバランスの良い食事と適度な運動は必要です。
合併症予防のため、血液中のヘモグロビン値HbALc7.0%を目標に食事コントロールや生活改善、投薬、インスリン注射等を組み合わせて適切な治療を行います。
1型、2型とも医師の指導の下できちんと治療を継続していけば、合併症を発症することなく生涯普通に生活することもできます。2型の場合、膵臓の機能が回復した際は、投薬やインスリン注射を中止することもあります。